アンロード回路の動作説明category
アンロード回路(無負荷運転)の動作説明
アンロード回路とはアクチュエータが作動していない時に流体を無負荷で流し動力の損失を押さえる回路で空気圧では利用しませんが、液圧では一般的な回路です。
回路構成はほば基本的な回路図と同じですが電磁切換弁の切り換えポジションが違います。
中立位置でポンプの全流量をタンクに返すため圧力の上昇がありません。流体の温度上昇や動力の無駄を抑えます。
解説
- 主電源ONで電動機が廻りポンプが始動しますが圧力は上昇しません。
- 無負荷運転(アンロード)なので無駄な動力の損失が少なくなります。
この回路は効率は良くなりますがメイン配管が無負荷になるため並列で切換弁を追加し複数のシリンダを制御することは出来ません。この場合は別途電磁弁を追加しアンロード(圧抜き)します。
固定容量式のポンプを使用し、かつアクチュエータの停止時間が長い場合にはアンロードすることが重要です。ただし可変容量式ポンプを利用したりインバータ制御のモーター、リリーフ弁・アンロード回路では不要です。